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壱 弐 参 極 極+ 極(UR) 名前 [着ぐるみ♪]とろ弁天 (きぐるみ とろべんてん) セリフ 壱 「触って頂いて結構でぇーす♪」 弐 参 極 極+ 極(UR) 解説 了法寺に舞い降りた(落ちてきた?)、NEW弁財天様。芸能の神様であり、歌と踊りが得意。 レアリティ 必要法力 攻 防 知 壱 SSR 31 5200 6100 4890 弐 5930 6650 5580 参 6880 7520 6470 極 8120 9470 7640 極+ 16200 18900 15250 極(UR) 術式名 属性 MAX Lv 効果 専:もこもこタッチ♪ 光 10 敵単体の攻防ダウン 極 専:超柔癒し拳 光 10 敵全体の攻防ダウン お邪魔戦術式 発動率 敵HPダウン 低 極 敵HPダウン 高 備考: ※このカードは、【極】まで進化させた後、進化アイテムカード『快進の宝珠』との進化によって、 【極+】(SSR)にすることができます。 ※このカードは【極+】まで進化させた後、進化アイテムカード『天進の茜宝珠』との進化によって、 【極】(UR)にすることができます。 Illust.とろ美
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人形遊び(中後) おしっこをし終わると、美優は私のあそこをトイレットペーパーで拭く。 そして股のジッパーを閉じて私の手を引っ張りながら一緒にトイレを出た。 私はショックで立ち直れず、ただひたすら泣きつくしていた…… 美優は洗面所で手を洗い終わると、泣きじゃくり立ちつくしている私を後ろからギュッと抱きしめた…… 「ふぐぅ……ふぅ!ふぅ!」 抵抗する私……そんな私を美優はもっと強く抱きしめ、私の耳元で優しくささやいた…… 「落ち着いて聞いて……着ぐるみを着るとね……誰でも感じちゃうものなの…… 別にサキちゃんが変ってことじゃないの……自然なことなの……」 「ふぅ…ふぅ…ふぅ……ほんほ……」 「ほんとだよ……だからもう泣かないで……」 「ふぅぅ……」 こんなことで感じちゃうの……私だけじゃないんだ……よかった…… ……もう疲れた……体中…顔もグチョグチョで…気持ち悪い…… もう脱ぎたいよぉ…… 落ち着いた私を見て美優は手を離す。 そしてとんでもないことを口にした。 「でもメイドさんがお漏らしなんてしちゃダメでしょ!お仕置きが必要ね!」 「……ふぇ?……ほひほひ?」(……え?……お仕置き?) 美優は着ぐるみセットが入っていたダンボール箱から黒い塊とチェーン付きのベルトを取り出し床に並べた。 そしてその黒い塊を手に取ってこっちにやってくる。 茫然と美優が手に持っている物を見つめる…… これ…よくSMとかで使ってそうな…… ……まさか!! 気づいたときにはもう遅かった。 美優は私の後ろに回って後ろ手にし、膝カックンをして私をうつ伏せに転ばせた。 そして私の背中にまたがり、両手に手首でつながってるミトン状の黒革の手袋をかぶせ、手袋の手首のベルトを強く引き絞った! 「ふぅ!ふぅぅ!!」 「こら!暴れないの!次はこれね♪」 抵抗するけど手の自由が奪われ、背中に美優が乗ってるから何もできない…… 美優はそんな私に見えるように新たな拘束具を目の前にチラつかせた…… それは内側に二つの張り型がついた黒い革製のパンツだった! それって……やだ!そんなの履きたくないよぉ!! 激しく抵抗する私を美優は体重をグッとかけて押さえつける。 そしてうつ伏せのままの私のスカートを捲り上げ、股のジッパーを開けて、私にその禍々しいパンツを履かせ始めた! 「ひは!やらよほ!!」(イヤ!やだよお!!) 美優は無言でパンツを上げ続ける……ついに二つの張り型が私の二つの穴に近づいてきた! 「いい?一気にいくよ?」 「やら!やめへ!!」(やだ!やめて!) 「せ~の!」 ズル!! 「ふぎゅぅうう!!」 すでに湿っていた私のあそこは、いとも簡単に張り型を飲みこんでしまった…… あぅぅ!!…… もう……やめてよぉ……こんなのやだよぉ! お願い……脱がせてよぉ…… 「ふぅ…ふぅ…ふぅぅ!ふぅぅ!!」 私は激しく首を横にふる。 でも美優は張り型がしっかり食い込むようにパンツをピシッと上まであげ、腰に付いたベルトをギュッと絞った! 「ひっ!ふぅうう!!」 そして私を起き上がらせ、女の子座りの格好で座らせた。 座ると張り型が床で押されて更に奥に食い込んでくる! 「ふぐぅ!!」 美優は更に私の右足の足首と太ももにベルトを巻く……その二つのベルトは短いチェーンで繋がっている。 左足にも同じものを取り付けられ私はもう立てなくなった…… 美優は二つのリモコンを箱から取り出す。 「よし!出来た♪じゃあお仕置き開始♪」 そしてリモコンのスイッチを入れ、つまみを上げると二つの張り型が振動し始めた! 「ふぎゅぅう!!」 はぅっ!……やだ……だめ!いっちゃう! こんな格好で……いきたくないよぉ…… 美優……もう…もうやめてよぉ! 体は正直であそこから蜜を噴き出している…… 私は全身をつかってイヤイヤをしたけど意味もなく、逆に体をよじったせいで二本のバイブで更に刺激を与えることとなった…… 「はふっ!ひや!ほうやめへ!」(はぅっ!イヤ!もうやめて!) 「だ~め♪MAXまで我慢してね♪」 「ふぅぅ……」 体も顔も変な汗でグチョグチョだ……マスクの中は涙とよだれが混じってもっと気持ち悪い…… 「もう上げちゃお!MAX!」 美優はつまみを一気に上まであげた! 「ふっ!ふぎゅぅぅうう!!!」 しっ、刺激が…強すぎ!!……やだ…美優の前なのに! もう……らめっ!いっちゃう!らめーーー!!!! ドバッ! 体を痙攣させながら、私の秘所は大量の蜜を噴き出した…… 美優が見ているというにもかかわらず……私は今まで感じたことないほどの波にのまれ……激しくいってしまった…… バイブはMAXのまま振動し続けている…… 「はい!お仕置きおしまい!今マスク外してあげるからね~♪」 気絶した私はそのあとも体をビクビクと震わせ、いき続けている…… 美優の声なんて聞こえてなかった…… 「あれ?……クリップが…取れない!」 美優がマスクを固定したクリップをガリガリ爪でひっかいている。 「どっどうしよう!……あっ、そうだ!」 美優はあわてて玄関に向かい、部屋を出ていってしまった…… 玄関のドアが閉まった音に気づき、私は目を覚ました。 気がつくとマスクの中だったので混乱した。 周りを見回してみる……そこに美優の姿はない…… 「ひふぅ……ふぎゅぅぅうう!!!」(美優ぅ……ふぎゅうう!!!) 非情にもバイブはMAXのままだった! はぅ!くぅぅ……美優…どこいっちゃたの……早く…止めて…… また……またいっちゃいそうだよぉ……あぅぅぅ! 無駄だとわかっていていても体をよじる……また刺激が加わる…… そんな私の目に、鏡に映った着ぐるみ姿の私が飛び込んできた…… サキはかわいらしくほほ笑んでいる…… あぅぅ!……中の私はこんなに……グチョグチョで……苦しんでるのに…… すごく……被虐的で……悲しい……また涙が……うぅぅっ!…… こんな……こんな状況で……はぅぅ!……感じちゃうなんて……私…やっぱり変態だよぉ…… あっ!らめっ!!……またいっちゃっ!……アァァァァァァ!!! 私はまた快楽の波にのまれ、あそこから蜜をドバッと噴き出しながらいってしまった…… またマスクの中で目覚める……美優はそこにはいない…… 「ひっく、ひっく……ひふぅ……はふへへ……」(ひっく、ひっく……美優ぅ……助けて……) 居もしない美優に助けを求めるが返事は返ってこない…… バイブはいまだに振動し続け、その存在を嫌というほど私の体に刻む…… ひっく、ひっく……酷い…酷すぎる……あぅっ!…… なんか…前と……後ろのがお腹の中で……くぅぅ!……ぶつかって……お腹…痛いよぉ…… 暑いし……苦しいし……体も……あぁん!……顔も……ベタベタする…… こんな……はぅっ!……こんなの拷問だよぉ…… 早く……脱がしてよぉ…… うぅぅぅ!……もし…このまま…美優が帰ってこなかったら…ぐすっ…そしたら……ずっとこのまま!? 一回そんな不安が頭をよぎると、それが頭から離れない…… 私は自分が今置かれている状況と、「ずっとこのままだったら……」という恐怖から全身から冷汗が一気にふきだし、また震えはじめた…… ひっく、ひっく……美優ぅ……あぅぅ!……早く……早く帰ってきて…… はぅぅ!……苦しいよぉ……怖いよぉ……ぐすっ…… 独りに……ひっく……しないで…… バタンッ!ドタドタドタ! 美優が帰ってきた!手には何かを持っている。 「ペンチ借りてきました!今外しますから!」 「ひっく、ひっく……ふぅぅ!ふぅぅ!」 私は泣きながらバイブを切ってくれるように、腰を大きく動かす。 早くこれ切って!!っあぅぅぅ! その動きで刺激されて、また感じちゃう…… 「えっ?なに?……あっ!」 美優はつまみがMAXまで上がり、バイブがいれっぱなしだったことに気がつき、あわててスイッチを切った。 「ごめんなさい!私あせっちゃってて!」 美優がペンチでマスクを固定していたクリップを外し、私からマスクを外した。 私の口から溜まっていた唾がドバッと床に垂れ落ち、口と猿轡が唾の糸で繋がっていた…… 「かはっ……はぁ…はぁ…はぁ……ひろい……ぐすっ……ひろすぎうよ! こんら……ひっく……こんらことするらんて!! ひっく……すっごい…くるひかった……こわかったんらから!……ひっく…ひっく……うぅぅぅぅ」 何時間も口を開けっ放しにされていた私は舌が回らなかった…… そして苦境から解放され、安心したから再び涙があふれでてきた……鼻から鼻水まで垂らして…… 私の顔は汗や涙、鼻水にくわえ、唾でベチョベチョになっていた…… そんな私の頭を美優は肌タイの顔の穴から出し、 グチャグチャな体液まみれの私の顔を、自分の胸に押しつけ、私の頭をギュッと抱き始めた…… 「ムゥーー!ムゥゥーー!!」 激しく首を振っても美優は私の頭を離さない…… 「ごめんなさい……こんなに酷いことするつもりじゃなかったの…… 着ぐるみを着た先輩が……サキちゃんがあまりにかわいかったから……ちょっといじめちゃくなっちゃたの…… 本当にごめんなさい……」 美優が優しくささやきかける。 美優の優しい声でだんだん気持ちが落ち着いてきた……そして私は美優の体の温もりを感じてきた…… 美優のおっぱい……柔らかい……きもちいい…… 美優は、私が美優を抱いてあげたときのように、私の頭を優しく撫でてくれた…… ……すごく……きもちいい……あったかい…… 抱かれるのって……こんなきもちいいんだ…… 「ふっ!」 落ち着きを取り戻した私は、恥ずかしくなって美優の胸から顔を離した。 美優のシャツが私のせいでグチョグチョになっちゃった…… 「あっ…ごめんね……私のせいでシャツが……」 「こんなの大丈夫ですよ!それより着ぐるみ脱いじゃいましょう♪」 足のベルト、手袋を外し私を立たせる。 そして美優は腰のベルトを緩め、革のパンツに手をかけた。 「下しますよ?いいですか?」 「うん……」 ズルリ!……ポタッポタッポタッ…… 「あぅぅ……」 パンツを下すと私の膣とお尻の穴に溜まっていた蜜がドバッとあふれでてきた…… 部屋中に私の愛汁の匂いが広がる…… すごい匂い……恥ずかしい…… そんなことお構いなしに美優はパンツを下し、私の汗で湿ったメイド服、ニーソックス、ブラを脱がせてゆく…… 首のリボン付きのベルトを取ると、肌タイのジッパーを下げ、肌タイを脱がせて私を裸にした。 足元にある着ぐるみセットの塊と、私の汗まみれの体がさらに美優の部屋に私の匂いを充満させた…… 久しぶりに外気に肌が触れた……冷房が利いててちょっと寒いけど、裸で素振りするより解放感があるかも…… 団子状にした髪を解きながら、いまは塊となっている着ぐるみセットを見る…… ちょっと寂しい気もするな……また…着れるかな…… ……なっ!なに考えてるの私ったら! 着ぐるみを着て感じてしまったことを思い出し、またあそこが濡れちゃった…… 赤面している私を見て、美優はエアコンのスイッチを切りながらニコッと笑う。 「お風呂入りましょっか!一緒に♪」 「え?……うん!」 美優も服を脱ぎ裸になる。美優の胸は私よりも大きかった。 私より背は低いのに……ちょっと悔しい…… お風呂にはすでにお湯が溜まっていた。用意してくれてたみたいだ。 二人で入るにはちょっと小さいぐらいの広さだった。 「先輩♪体洗わせてください♪} 「はっ、恥ずかしいよぉ……」 「いいから、いいから♪」 髪はもちろん、指の先まで全身を洗ってもらう……人に洗ってもらうのってこんなに気持ちいいんだ…… 一緒に湯ぶねにつかってお風呂をでた。 渡されたタオルで体を拭いていたらあることを思い出した。 「あっ!下着!」 ブラは汗まみれだし……しみだらけのショーツは美優のデニムのポケットの中だし……どうしよう…… 「ふふ♪心配いりませんよ♪」 美優はニコニコしながらあのダンボール箱の中から紙袋を取り出すと、それを私に手渡した。 「これは?」 「プレゼントです!開けてみてください♪」 袋を開けると……新品の白のブラとショーツが入ってる!これ結構高いやつだ! 「これ高かったでしょ…もらっていいの……」 「サキちゃんになってもらったお礼です。もらってください!」 この子…私の為にいくら使ったの……だめ…また泣いちゃう…… 「せっ、先輩!どうしたんですか!?泣かないで下さいよ!」 「ぐすっ、ぐすっ…ごめんね…………ちょっと目に汗が入っちゃたの♪」 私は涙を拭い、笑顔で答えた。 美優に貰った下着は私の体にぴったりだった。肌触りもきもちいい。 「いいかんじです♪やっぱり先輩は白が一番です♪」 「ふふっ、ありがと♪」 私は着てきた服に着替える。お腹がぐ~っとなった。 もう5時かぁ……ジュースしか飲んでないからおなか減っちゃった…… すでに着替え終わっている美優はそれに気づいたらしい。 「お夕飯食べてきます?」 「平気、平気!大丈夫だから!」 「そうですか?」 これ以上お世話になっちゃうと悪いし、今日はもう帰ろう……あっ! 「下着持って帰んないと!」 「もう洗濯機で洗ってますよ♪ちゃんとネットに入れましたから心配しないでください♪ 明日の部活のときにもってきます。それでいいですか?」 「え?うん…ありがとね……なにからなにまで……」 「無理言ったのは私のほうですから。今日は本当にありがとうございました!」 美優は深々と頭を下げた。 美優の頭をあわてて上げさせ、バックを持って私は玄関に向かった。 「ほんとにいいんですか?お夕飯?」 「うん、今度はお買物一緒にいこうね♪じゃあね♪」 私は玄関のドアノブに手をかけた。そのとき、 「また……着てくれませんか……」 ゾクゾク!……じわっ…… 「え?……」 その言葉に体がピクッと小さく震えた……そして美優のほうを見る…… 「サキちゃん♪」 そこには美優が満面の笑顔で待ち受けていた。 「…月に、月に一回ぐらいなら……」 「ほんとですか!ヤッター♪」 美優は他の階の人にも聞こえるぐらいの大声を出しながらピョンピョンと飛び跳ねていた。 あわてて美優の口を塞ぐ。 「ちょっと!声大きいよぉ!」 「あっごめんなさい!」 私は美優の部屋を出で自分の住んでるアパートに向かった。 5時だというのにまだ外は明るい。でも日は落ちてきたから涼しくて気持ちいい…… 月に一回ぐらいだなんて……何で言っちゃたんだろう…… でも体は正直だった。美優からもらった新品のショーツがもう濡れている…… そのことに気づいた私は赤面し、周りを見回した。 誰もいないことを確認してホッと一息つき胸を撫で下ろす。 バックからケータイを取り出し、美優に撮ってもらった着ぐるみを着た私の……サキの写真を見る…… ドックン!ドックン!ドックン! 私……もしかして……着ぐるみ着るの……好きなのかも…… ゾクゾク! はぅっ!……だめ……また感じちゃう…… 最初はあんなに嫌がってたのに……それなのに…感じちゃうなんて…… でも…もういいの!……美優にも見られちゃったもん! 自分に素直になれた気がして心のもやもやが一気に晴れていった。 ケータイをバックに入れながら無意識に呟く…… 「また…着れるんだ……はぅっ!」 あっ、声出しちゃった!だっ誰もいないよね!? 私はまた赤面し、周りに誰もいないことを確認すると、足早に自分のアパートへと帰っていくのであった。 <おしまい>
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男「……なあ」 女「あによ」 男「……暑くない……のか?」 女「暑くないわ」 男「マジか!? こんなに暑いのに?!! こんな地獄のような暑さなのにかっ?!!」 女「言うほど暑くはないわよ。それにこれ、夏服だし」 男「……夏服……」 女「そ、夏服。夏だし」 男「…………」 女「さ、早く帰るわよっ」 男「あ、ああ……」 男「あの着ぐるみで、良くこんな炎天下を過ごせるなあ……」
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PI/SE31-32 カード名:“着ぐるみパジャマ”クロ カテゴリ:キャラ 色:赤 レベル:2 コスト:2 トリガー:1 パワー:7500 ソウル:2 特徴:《魔法》・《武器》 【自】 このカードが手札から舞台に置かれた時、他のあなたの、《武器》か《魔法》のキャラが4枚以上なら、あなたは自分の山札の上から1枚を、ストック置場に置いてよい。 【自】 このカードがアタックした時、このカードの正面のキャラのレベルが3以上なら、そのターン中、このカードのパワーを+6000。 まあ、クマさんパジャマには ちょっと合わないかも知れないけどねー レアリティ:U Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!!収録 “あたたかい世界”美遊同様の対レベル3アタック時パンプをもつ。 2/2なのでソウル2だが、実質的に1コストで登場できる。 このため、「クロ」ネームのソウルを参照する“兄としての務め”士郎との相性がいい。
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【顔出し着ぐるみ関連】カテゴリです。 ここでは顔出し着ぐるみに会えるアミューズメント関連及びイベント関連の情報やデータを取り上げます。 情報提供をよろしくお願いします。 関連項目 【顔出し着ぐるみ関連コーナーリスト】 テーマパーク・遊園地 ★ユニバーサル・スタジオ・ジャパン 略称 USJ 【参考】http //ameblo.jp/usj-official/ パレード関連で、顔出し着ぐるみ姿のキャストが多数登場します。 特にハロウィーン・キャラクター・パレードは、カボチャや幽霊の着ぐるみ姿のダンサーが見られます。 着ぐるみの質も高く、メイクを施していることもあります。 キャンディケーン クリスマスのイベントに登場。赤いシマの付いたスティックの着ぐるみで、白塗りメイクです。 イベント ★AKB48じゃんけん大会 AKB48グループの一大イベントで、じゃんけんでCDシングル新曲のメンバーを選抜する内容です。 第2回では『雨の動物園』の着ぐるみ、第3回では『びみょ~』(ひかりTV)で使用された着ぐるみが登場したので、着ぐるみファンには見逃されないイベントになっています。
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PI/SE31-47 カード名:“着ぐるみパジャマ”イリヤ カテゴリ:キャラ 色:青 レベル:0 コスト:0 トリガー:0 パワー:4000 ソウル:1 特徴:《マスター》・《魔法》 【自】 バトル中のこのカードがリバースした時、このカードを山札の下に置く。 【自】 バトル中のこのカードがリバースした時、そのターン中、あなたは『【自】 アンコール』を使えない。(ルールによる『【自】 アンコール [③]』も使えない) レアリティ:C Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!!収録 タイトル内では数少ない単独でパワー4000に到達する《魔法》キャラ。 アンコールできないデメリットはそれほど問題にならない。一方でボトム送りはデメリットとしてかなり重い部類であり、気軽には採用できない。 パワーを重視する構築であれば採用されることがあるだろう。
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ゲストと写真を撮ったり遊んだりする事をグリーティングというらしい。 客と一緒に遊ぶのも仕事の内ということだ。 それは、あくまで子供を対象にしたモノ、じゃないかと思うのだが ケーキは俺を観覧車に案内し、俺より先にゴンドラに乗り込み手招きする。 しっかりケーキの分まで乗り物券を取られた。 何か納得いかない…。 ちょっと躊躇いつつ中に入り、向いに座る。 目の前には、ちょこんと座るケーキ。 白の靴下に赤いリボン付きの靴。 服装はピンクと白のエプロンドレス。 スカートからはペチコートのフリルがちょっとだけ見える。 腕や脚は、白と肌色の中間のような色のタイツに覆われ 生身の部分を完全に覆い隠していた。 顔はバイクのフルフェイスより二回りは大きそうだ。 おおきな瞳と小さな突起のような鼻。笑ったままの口は、ピンクの舌と赤いメッシュ生地。 頬には、ソバカスが画き込まれ、ほんのりと朱が混じっている。 こうして見ていると結構可愛いかもしれない。 窓の景色がゆっくりと下がって行き、ゴンドラが木々を抜け視界が開かれてゆく。 「…観覧車って面白いか?」 俺の問いにコクコク頷く。 「お前が乗りたかっただけだろ?」 《バレたか》とジェスチャー。 「普通に喋れよ」と突っ込みを入れた。 「そういえばツガイ…じゃないお兄ちゃんとペットは?」 『え…?』 俺の質問に面の中から素っ頓狂な声が響いた。 「吊りズボンの兄貴と他の動物達を全然見ないんだけど」 『あっ…ああ…えと…その…』 俺の質問にゴニョゴニョと言葉を濁す。 「もしかして経費削減…?」コクンと頷くケーキ。 話によると人件費を浮かせる為、キャストの数を減らしたという。 ホット君とメイプルに入る役者さんは、休日など客足が見込める時にしか来ないらしい。 その日以外は、彼女(中身の方)がホット・ケーキ・メープルの 三体を代わる代わるやっているのだという。 『でも他の人が入ったキャラクターに入るのは、ちょっと…えへへ』 確かに他人の汗が染みついた着ぐるみなど普通、着たくはないだろう。 ついでに『えへへ』などという笑い方をする女を初めて見た。 ちょっと感動。 『だから、どうしてもって時以外、私はケーキちゃん一筋です』 そういって胸を張る。 「ケーキちゃんって…この世界長いの?」 『うふふ。ひ・み・つ♪』 じっくり見ていると、仕草や喋り方が大げさというかアニメっぽいというか、 しかもそれを素でやっているようだ。ひょっとしたら職業病かもしれない。 サービス業に従事している人が、休日関係のない場所で 思わず「いらっしゃいませ」と言ってしまう様に。 「ミッ〇ィに勝てるくらい演技が上手いよ」と、お世辞を言ってみる。 『ホント?うれしーなぁ~。あはは』 どうやら演技でなく本当に喜んでいるらしい。 一々ケーキの動きが入って紛らわしいが、声のトーンが若干高くなった気がする。 「ところで…」気付くと、もう観覧車の終わりが近づいていた。 「他の場所にも案内してくれないか?もう少し話もしたいし」 『え!?…あっ…うん♪』 俺の言葉が予想外だったのか、驚きつつも嬉しそうに頷いた。 これも演技かもしれないが…。 次に連れて行かれた所はサイクルコースターという奴らしい。 スキーのリフトみたいな自転車に乗り 五メートル程の高さに設置されたレールの上を走る乗り物だ。 二人ならんでキコキコとペダルを漕ぐ。 箱型自転車が空中に伸びるレールの上をゆっくりと進む。 それを見た地上のガキが指をさす。 (何やってんだ俺は…) 当初の目的を思い出したが このレールを一周しないと終わらないので必死にペダルを漕いだ。 流石に第三者の眼がある所で着ぐるみと遊ぶというのは恥ずかしい。 (とにかく、人目がなくて余計な金を使わない所を捜さないと…) そしてペダルを漕ぐ内にいいアイデアが閃いた。 「なぁ、これが終わったら森の広場に行かないか?」 『森の広場?』 【 -秘密の森園- 】 遊園地北側の森に芝生の広場がある。ここなら誰も居ないだろうと俺は踏んでいた。 行って見ると案の定、誰も居ない。 俺はケーキをベンチに座らせ「すぐ戻るから」と言い残し ファーストフードの店に向ってダッシュした。 店に駆け込みメニューを物色すると 写真付きでデカデカと存在を主張するメイプルサンドというのが眼に飛び込んで来た。 20センチ位に切ったフランスパンに ハム・サラミ・スモークチキンなどが野菜と一緒に、これでもかと詰め込まれている。 どの変がメイプルなのかは謎だ。 一個450円は高い気もするが、それとアイスティを2個づつテイクアウトしてもらう。 10分後、出来たてのサンドが入った紙袋を手に広場に急いだ。 帰っていないか不安だったがベンチに座るケーキを見付け、胸をなで降ろす。 「悪い悪い。待たせたね」と紙袋を置き隣に座る。 「喉乾いたろ?ついでにパンも買って来たから一緒に食おう」 袋から紙に包まれたメイプルサンドを取り出し差し出す。 『わぁ~~~!ありがと~~~♪』 大げさに喜びつつもパンを膝の上に置き、そのままじっと俺の方を見つめてくる。 「…食べないの…?」 『ケーキはお腹一杯だから後で貰うね♪』 「じゃぁ…こーちゃ…」 『喉も乾いてないから、あ・と・で・貰うね!』 後でを強調し有無を言わせない。俺の思惑などバレバレのようだった。 もそもそと一人パンを齧り咀嚼する。その様子を隣でじっと見詰めるケーキ。 妙な空気の流れる時間が過ぎて行く…。 時々吹き抜ける風が心地良かった。 (いっその事、無理矢理取ってみるか…) サンドを食い終わり、手持ぶたさになった俺の頭に不穏な考えがよぎる。 (そんな事したらやっぱり怒るよな…) 怒るどころか、警察沙汰とは行かないまでも営業妨害で叩き出されるかもしれない。 それに怒らせたら元も子もないのだ。 「…あ~…その~…着ぐるみの中って暑くない?」 『ケーキはケーキだよ。中に人なんていないよ』 キャラクターを演じる者としての模範的な回答が返ってきた。 「お前、観覧車の中でココの裏事情バラしてたろっ!」 俺の突っ込みをシカトし、足をブラブラさせ鼻歌を歌いながらあさっての方を向く。 いい加減じれったくなって来た。 「素顔が見たい」 直球ド真ん中の言葉を投げ掛ける。 『この遊園地が閉園になるまで毎日来てくれたら見せて上げる♪』 (お前は平安貴族かっ!) 焦らされているのを実感し、ちょっとムッときた。だから売り言葉に買い言葉で 「よし判った!無職のパラサイトを舐めるなよ!」と口走った。 風が吹き抜ける。中で呆れているのが雰囲気で伝わって来た。 「朝一に来て毎回スタンプラリーをしてもイイくらい暇だからな」 ぐぅの音も出ないほど呆れているのか、ケーキは動かなかった。 『そんなに見たい?』 動かないまま20秒くらい過ぎた後、ケーキが不意にそう言った。 「見たい!」間髪入れずに答える。 『どーしても?』 「どーしても!!」 『それじゃぁ…ねぇ…』 面を取っている所を他のゲストに見られないよう、広場の脇にあるトイレの裏手にまわる。 涼しく薄暗い木陰の中、一応男女二人きりというシチュエーション。 彼女が顎の下から手を潜り込ませ、面を固定しているベルトを外している。 ナンにせよ、秘密を見せて貰うというのは、ドキドキするものだと実感する。 ただ着ぐるみの頭を取るだけなのに、モザイクが掛かるような部分を 見せて貰うくらい期待と興奮が膨らむ。 ベルトが面の中から垂れ下がった。 どうやら外れたようだ。 そして左右の耳の辺りを手でおさえながらゆっくりと面を持ち上げた…。 ・ ・ ・ こういう時は、どういう顔をすれば良いのか…。 中からアンダーマスクによって楕円にくり貫かれた、汗まみれの顔が出て来た。 (…びみょう…だ…。) 飛び切り不細工という訳ではないが、色気のカケラもない。 もしかしたら、ちょっと可愛い中学生(♂)と言ってもバレナイかもしれない…。 微妙な顔がニッコリ笑う。 汗まみれで毛穴の汚れが目立つ顔が俺に笑いかける。 面は、まだ両手で持ち上げたままだ…。 俺は面の上に両手を乗せ、ゆっくりと沈めた。 やっぱり、まじめに働こうと思った…。 気まずい空気が流れる。 彼女は、無言のまま面のベルトを閉めている。 この後どうしたものか考えつつ、空しい努力をしていた事を後悔していた。 (さて…どうするか…) 取り合えず礼を言って、この場を去るのが無難な気がする。 そんな事を考えてた時、不意に赤いモノが目の前に飛びこんで来た。 「ゔご!!」 それはケーキの頭だった。 身長差を計算に入れたケーキの頭突きが俺の顔面にクリーンヒットした。 衝撃で後につんのめり、尻餅をつく。 『あっ!ごめんねぇ~。着ぐるみって、前がよく見えないもんだから。つい♪』 「…『つい』じゃねー!この三流マスコット!」 顔がジンジンと痛む。 『ホント、前にお客様がいたなんて…あ゙!!』 とぼけた口調が一転、何やら本気で驚いている。 「…ん?」 只ならぬ様子に、痛む鼻の辺りを触ると血がにじんでいた。 「あ~くそっ。ティッシュティッシュ…って、ねぇ(無い)…」 生憎、ポケットから出て来たのはチリ紙を入れる役目を終えたビニール屑。 『あ…あの…大丈夫?』 ケーキが本気でうろたえている。 俺は鼻血よりも、そっちの方が驚きだった。 取り合えずサンドに付いてた紙ナプキンを鼻に詰め芝生の上に寝転ぶ。 側らでケーキが心配そうに俺の顔を覗き込んでいた。 どうやらゲストに怪我をさせてしまった事に責任を感じているようだった。 「そんな心配するなよ。元はと言えば俺が悪いんだし」 『うん…』 明かにトーンダウンしている。そんなに落ち込まれるとこっちが辛い…。 ふと、おかしな事に気付いた。 俺は落ち込んでいるケーキに申し訳無いと思っている。 けど正直、中の彼女に対してそんなに悪いとは思っていない。 つまりケーキというキャラクターが存在していると認識している。 子供騙しの着ぐるみに、子供よりすっかり騙されているのに驚いた。 「お前って、スゴイな」 『…?』 鼻血男に突然褒められ、ポカンとするケーキ。 まぁ当然だが…。 「中身がどうしようもなく地味でも、着ぐるみを着ている時の君はスゴク輝いているぞ」 落ち込むケーキを励ます為、冗談混じりに褒めてみた。 が…彼女は無言だった。 無言のままスクッと立ち上がり後を向いた…かと思ったら、俺の方に倒れて来た。 「げふっ!!」腹の上に着ぐるみが落ちて来た。 肘が鳩尾に入る。 まぢで痛い…。 『ごめんねぇ~。ほら、着ぐるみって前がよく見えなくて♪』 「前が見えないと後に倒れるのかよ、この糞マスコット!重いからどけっ!」 ケーキは、そのまま俺に寝そべり退こうとしない。 人の身体をクッション代わりにし、鼻歌でメイプルランドのテーマ曲を歌っている。 「退けっての!どかないと鼻血と一緒にメイプルゲロをぶちま…」 いい加減邪魔なので、抱き起こして退かそうとしたが…。 意外に抱き心地が良い。 体形をあわせる為の肉襦袢?とボリュームの有るエプロンドレスが 気持ちの良い弾力になって腕に伝わってくる。 退かすのが惜しくなり、動きが止まってしまう。 この生きた人形を抱きしめながら、妙な時間が流れる。 彼女は嫌がりもせず何事もないように鼻歌を歌っていた。 やっぱりヘンな奴だと思った。 もっとも、鼻からナプキン垂らしながら 着ぐるみに抱き付いている男の方がよっぽど変人かもしれないが…。 『…また来てくれる?』 突然、鼻歌が止みそんな言葉を投げ掛けて来た。 「ん?…あ、ああ。…どうせ無職だしな…」 【 -無職 みたび- 】 また来るという約束通り(毎日はウソだが…)次の日もメイプルランドへ。 半額とはいえ、入る度に取られる入園料が無職には痛い。 今日のケーキは、いつもの広場にボロッちいCDラジカセを置き そこから流れ出るメイプルランドのテーマ曲にあわせ踊っていた。 (あいつホントに色々やるんだな…) 芸の広さに感心するが、観ているのが親子連れ一組という痛々しい絵面。 何だか見ているこっちが泣きたくなる…。 どうにも声をかけ辛い状況だ。 曲にあわせケーキがくるりと回転する。 目があった気がした…。 確か着ぐるみは視界が悪い筈だし、俺も目立たない場所に居たと思う。 だがケーキの動きが止まり、俺の方をゆっくり振り向いた。 嫌な予感がした。 (こっち来ンなっ!) 目ざとく俺を見付けると一直線に駆け寄り、ガッチリと腕をつかむ。 そして、そのままズルズルと広場に引っぱり出された。 CDラジカセが無駄に明るい曲をエンドレスで奏でる。 広場には明るく踊るマスコットと、それに振り回されるゲストの姿があった。 『ノリわるぅ~っ!』ケーキがブー垂れる。 「一応最後まで付き合ってやったんだ。感謝くらいしろ」 一通りダンスに付き合わされ、見事に晒し者にされた。 しかもケーキにダメ出しまでされる。 痛々しい一人ダンスにギコチナイ野郎の踊りが加わり 寒々しく痛々しいダンスショーになってしまった。 気付くと、さっきまでいた親子連れも居なくなり、通りすがりの客に チラチラ覗かれるという、目も当てられない状況。 それでも最後まで付き合ったのは、ホンの少しだけ楽しかったからだ。 『まったく、これじゃ先が思いやられるよ』 「…お前、何言ってんの?」 意味が判らない。 (…って言うか俺はどこに連れて行かれるんだ?) ダンスが終わるとCDラジカセを持たされ、人気のない建物の前に連れて来られた。 白い倉庫のような建物。 その裏側にまわり 《関係者以外立ち入り禁止》 のプレートが掛かった金属製の扉の前に立つ。 「おい、ここって…」 『いいから、いいから♪入って。あ、ラジカセはテキトーな場所に置いてね』 「テキトーって…」 扉を開けた瞬間テキトーの意味がわかった。 車が8台くらい入りそうな部屋に ダンボールやら何かの機材やらが、それこそテキトーに積み上げられていた。 どうやらここは本当に倉庫のようだ。言葉通りテキトーにラジカセを置き、ケーキについて行く。 マスコットとパラサイト3
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人形遊びEX(前) ……ピピピピ!ピピピピ! ……う~ん……もう……朝?…… 目覚まし時計を止めて時間を見る……朝の7時だった。 私は台本を読みながら寝ちゃったみたい…… そして恐る恐るショーツに手を入れる…… やっぱり……濡れちゃってるよね…… ?……濡れてない!よかった…… ホッと胸を撫で下ろし、朝の用をすませるとジャージ姿で学校の体育館へ向かった。 今日は土曜日。上凪さんと安全教室の練習をする日。 体育館に着くと、もう玄関の前で上凪さんがジャージ姿で待っていた。 「すみませんでした!」 「え!」 上凪さんは私に会うやいなや深々と頭を下げた! 私はあわててその頭を上げさせた。 「私の不注意で……眞田さんに大変な役回りをさせることになってしまって……」 「いえいえ。それより……指のほうは……」 私がそういうと、上凪さんは隠していた左手を見せてくれた。小指にはぐるぐると包帯が巻かれている…… 「転んでしまったときにやってしまって……でも婦警さん役なら出来ます!本当に申し訳ないです……」 「気にしないでください。私、着ぐるみ慣れてますから。」 「え?着ぐるみ着たことあるんですか?」 ……あっ!まずい! 「と、友達に誘われてバイトで着る機会があって!」 「そうなんですか!それは心強いです!」 私はあたふたしながら適当にごまかした。 まさか後輩がもってて、それを着せてもらってるなんて言えないし…… でも上凪さんはなぜか嬉しそうな顔になってた。 「じゃあ今日も頑張りましょっか!」 「はい!」 こうして私たちは体育館に入り安全教室の練習を始めた…… 一緒に台本を持ちながら練習…… もちろんいつもと役が逆だから、お互いに教え合いながらやった。 初めはぎこちなかったけど、何回も一緒に練習してるから結構スムーズに覚えられた。 私も今日は調子がいい(?)のか、着ぐるみ役を演じているのに全然もやもやした気持ちにならなかった。 お昼を一緒に食べて、午後もちょっと練習した。二人とも結構完璧になってきた。 「ふぅ~……今日はこれぐらいにしましょうか?」 上凪さんはタオルで汗を拭きながら私に尋ねてきた。 夏の体育館は日差しがないかわりに、すごく蒸し暑い…… 「そうですね。ジュース飲みませんか?」 「あっ、いいですね!」 荷物を持って体育館の鍵をしめる。そして二人で学校の外にある自動販売機に向かった。 上凪さんはポカリスエット、私はもちろんピーチdeジュースを買って飲んだ。 渇いた口の中に桃の香りが広がる……運動したあとのピーチdeジュースはすごくおいしかった! 「ゴクッ…ゴクッ……おいしい!」 子供に人気があるジュースを飲んで喜んでいる私を上凪さんはちょっと不思議そうに見てた…… 「本番は外なので着ぐるみの中はサウナ状態になると思います。頑張ってくださいね!」 「はい。お互い頑張りましょうね♪」 「はい♪」 今日の感じなら全然だいじょぶかも……あそこも濡れてないし…… よし!頑張らなくちゃね! これぐらいの運動なら着ぐるみを着ても問題ないと思っていた。 その考えが甘すぎた…… その後も上凪さんと何度か会って練習した。 そしてあっという間に時は過ぎ、いよいよ安全教室を明日に控えた。 その日の夜…… 私はお風呂からあがり、明日持って行くものをバックに入れ終えてベットの上で台本を呼んでいた。 明日は久しぶりに着れる……やっぱりテレビで見た通りなのかな?……そしたら……恥かしい…… みんなの前で着なくちゃいけないけど……でも……早く着てみたい…… 明日も暑いのかなぁ……でも……だいじょぶよね!最近調子いいし♪ 練習の日から私は着ぐるみのことで一度も濡らしていなかった。 色々と心配ごとが絶えないけどやっぱり胸がワクワクしてる…… 台本をバックに入れて私はベットに潜った。 今日も念のためナプキンをつけて…… 交通安全教室の当日。日曜日の朝7時半。 私は目覚まし時計の音とともに目を覚ました。 トイレにいきショーツを確認する……濡れてない! よし!今日もだいじょぶ! 私は朝ごはんを食べ、支度をする。 メイクは……一応しとこ♪ メイクをちょっとだけしてバックをもって部屋を出た。 もうすぐ着ぐるみが着れる!そんなことで子供のようにワクワクしてた。 私の住んでるアパートから学校までは歩いて5分ぐらいのところにある。 今日の空は雲一つなく、青々としていた。 まだ朝なのに歩くだけで汗が出てくる。 すごく暑くなるかも……だいじょぶかな? 8時ちょっと過ぎに学校に着いた。安全教室は10時からだしまだ全然余裕がある。 校庭にはもう教頭先生と上凪さんがいた。昨日かいた白線が消えてないか確認してる。 「おはようございます。」 『おはようございます。』 二人とも首にタオルをかけていた。 挨拶を終えると、教頭先生が私のもとへと歩いてきた。 「今日も暑いわねぇ。会議室の冷蔵庫にスポーツドリンクとか入れておいたからどんどん水分とってね!じゃないと倒れちゃうわよ!」 「はい、ありがとうございます。」 今日は学校の二階にある会議室が私と上凪さんの控室になっている。 そこで着ぐるみに着替えたり二人でお昼を食べたりする。 教頭先生とかおりんは校庭にある大きなテントで子供たちやお母さん方と一緒にカレーを作ってお昼を食べることになってる。 ずっと外だから私たちより大変そう…… 「上凪さん、あとは私がやっておくから眞田先生と一緒に会議室に行ってて。二人で最後のチェックでもしててね。 時間になったら呼びに行くから、それまでには準備しておいて。」 「はい!わかりました!じゃあ行きましょっか?眞田さん!」 「はい。」 学校に入ろうとしたら教頭先生が私の肩を叩いた……何だろう? 「これだけは約束して、絶対に無理しちゃだめよ!」 「へ?……はい!」 「アリスちゃん役、頑張ってね!」 教頭先生は私の背中をポンと叩き優しく微笑んだ…… 会議室に入るとクーラーがきいててかなり涼しい……まるで別世界だった。 部屋には入ってすぐのところに大きな鏡があるから、毎回思わずびっくりする。 テーブルの上にはすでに二つのダンボール箱が置いてあった。 一つは上凪さんが着る婦警さんの服、もう一つは私が着るアリスちゃんの着ぐるみが入ってる…… すごく中身が気になってきた…… どっちに着ぐるみが入ってるか予想してたら上凪さんに声をかけられた。 「さっそくですが、最後まで通してやってみましょっか?」 「は、はい!」 何回も練習したからもう二人とも完璧だった。でも時間の許す限りチェックを続けた…… そうこうしてるうちにもう9時半……窓から校庭を覗くと子供達とお母さん方が集まってきていた。 みんな来てくれてるかな……ちょっと楽しみ♪ 「眞田さん、眞田さん!これが今日着てもらう着ぐるみです!」 「え?……」 私が振り向くとテーブルの上にはアリスちゃんの着ぐるみセットが並べてあった。 ゾクゾクッ!……ぶわっ…… あぁぁん!……な…なんで…… 着ぐるみを見たとたんに、私の胸がパンパンになる…… あそこからいっきに蜜が噴き出してきたのがわかった…… あぅぅ!……だ、だめ…… 私は何とか波にのまれずに持ちこたえた。 「……す、すみません……ちょっとおトイレに!」 「?……はい……」 私はあわてて部屋から飛び出してトイレに駆け込んだ。 そんな私を上凪さんは茫然と見ていた…… トイレのドアを閉め、便座に座り込む。 なんで……最近全然だいじょぶだったのに! 震えが止まらない……どんどん体がほてってくる…… こんなんじゃ……だめ!落ち着かなきゃ…… 胸に手をあてて大きく深呼吸する……ちょっとだけ落ち着いてきた…… スカートとショーツを下す……ナプキンがもうグチョグチョになってる…… まだ着てないのにもうだめになっちゃった…… 私は用をすませるとあそこをよく拭いてから、だめになったナプキンをトイレのゴミ箱に捨てた、 そして鏡で自分の顔を見た……頬が真っ赤だった…… メイク落としも兼ねて私はトイレの水道で顔を洗う……水が冷たくて気持ちよかった。 ……しっかりしなきゃ! いつもよりも強めにほっぺを叩き、タオルを忘れちゃったからハンカチで顔を拭いてトイレを出た。 会議室に戻ると上凪さんがアリスちゃんのマスクを持ち上げて中を観察してた。 上凪さんに濡らしちゃうのを知られるわけにはいけない……普通にしてなきゃ…… 「さっきは急に出ていっちゃってごめんなさい……着ぐるみ着るの手伝ってもらえます?」 「はい!じゃあ上着を脱いでこれ着てもらえます?着替え終わったら声かけてください。」 上凪さんはそう言いながら肌タイを私に差し出し、私も手を伸ばした…… ……あっ!まだナプキンしてない! 「ちょ!ちょっと待ってください!」 「え?……」 上凪さんは肌タイを持ちながら不思議そうに私を見ていた。 絶対変な人だと思われちゃうよ……もっと落ち着かなきゃ…… 上凪さんに背を向けてバックの中にあるナプキンを探す。 ハイレグだから染み出るとあそこが濡れてるのばれちゃう…… そんなことになったら大変だもんね…… ……あれ?……ない! バックの中を隅々まで探す……でもナプキンがない! どおしよ……忘れてきちゃった…… 全身から冷や汗が出てきた…… 「どうかされたんですか?」 「きゃっ!」 後ろから急に上凪さんが話しかけてきたからちょっとびっくりしちゃった…… 振り返るとまた不思議そうな目で私を見てる…… 「あ、あの……ちょっとティッシュが見つからなくて……」 ごまかしながらポケットティッシュを探す……5個ぐらい入ってた。 「お貸ししましょうか?」 「すみません、ありました。」 女の子の日じゃないのに「ナプキン貸して」なんて言えないし…… しょうがない……ティッシュで我慢しよ…… 上凪さんは私に肌タイを渡すとくるりと背を向けて、再びアリスちゃんの着ぐるみを観察し始めた。 ちょっと寂しそうな顔をしてる……ほんとは着たかったのかもしれない…… 私は肌タイのチャックを下し、この肌タイを調べてみた。 顔の部分以外は覆われるタイプのもので、サキになったときと同じような感じだった。 さすがに股にチャックはなかったけど…… 指先がちょっと痛んでるけど、他の部分は穴一つ開いてない。 恐る恐る匂いを嗅いでみる……全然臭くない。保存状態はいいみたい。 私は髪をゴムでまとめ、スリッパを脱いで下着姿になった。 美優の前じゃないから……下着まで脱がなくてもいいよね…… ショーツの中にティッシュを5枚くらい入れてから、肌タイの中に右足を入れる…… 柔らかいもので肌をなぞられるような……なつかしい感覚が肌タイから伝わってくる…… そのあと、左足、右手、左手、頭の順に肌タイに体を入れていく…… 肌が覆われるたびに、私の脈も速くなっていった…… ドックン!ドックン! ちょっと……ちっちゃい気がする……きつい…… ブラジャー……取っちゃおっかな…… サイズが合ってないらしく、全身がちょっとだけ締め付けられる…… 特に腰回りと胸らへんがきつい…… 私はブラジャーを外しバックに入れた。 胸が直接肌タイに触れる…… ちょっと動くだけで敏感になってるところが擦られちゃう…… はぅぅ!………落ち着かなきゃ…… あとは……チャックを閉めるだけ…… 「着れました……」 「あっ!はい!」 上凪さんは私の方を振り向き次に着るあのスクール水着を持ってきた。 「じゃあチャック閉めますから背中向けてください。」 「はい……」 上凪さんに背中を向ける……もちろんブラジャーをつけてないことは気づかれた…… 「え?……眞田さん……ブラジャーは……」 「ちょっときつかったから……外しちゃいました……」 私は耳まで真っ赤になった……すごく恥かしい…… 「……はい……じゃあ、閉めますよ!」 ジ~~ 上凪さんは戸惑いながらもチャックを上げていく…… どんどん背中が肌タイに覆われていく……さっきよりも体を締め付けられる…… 遂に完全に閉じられた……もう胸がいっぱい…… クーラーがきいててもかなり暑かった。 私が振り返ると上凪さんはあの白いスクール水着を広げて見せてくれた。 「次はこれです。」 私は息を飲んだ…… アニメで見たまんまだった…… ハイレグでふわふわな尻尾もついてるし、ハイネックで首にはファーがついてる……背中も全部覆われちゃう…… 生地は結構厚いくてふわふわしてる…… 背中のところがチャックで開くようになっててそこに足を通して着れるみたい…… 上凪さんはチャックを開けて私の足元にしゃがみ込み、そのスクール水着を広げた。 「片足づづ入れていただけますか?」 「は、はい……」 足が入る穴に両足を通すと、上凪さんはそれを腰まで一気に引き上げた。 スクール水着がきゅっと股に食い込んでくる! 「あぅっ!」 「?……どうかしましたか?」 やだ!変な声出しちゃった! 「な、なんでもないです!続けてください……」 「……はい……」 さっきから……ドキドキしちゃって……気をつけなくっちゃ…… 続いて両手を通して背中のチャックを首まで上げてもらう…… なんか肌タイよりもちっちゃい……すごくきつい…… 股とお尻がピッタリしてて……歩くと食い込んじゃいそう…… それに……暑い…… まだ着たばっかりなのに額がプツプツと汗をかき始めた…… なんかふとももと肩が露出してるのが逆によかったと思えてきた。 でも鏡を見たらそうも思えなくなった…… やだ……かなりエッチぽい……腰回りとか……ふとももとか…… それにふわふわ尻尾が……こんな歳して……恥かしい…… また脈が速くなってきた…… 自分の恰好に顔を赤くしていたら上凪さんがこんなことを言った。 「ちょっと……過激ですね……」 上凪さんも顔が真っ赤になってた…… 私の顔もさらに真っ赤になった…… 「そ、そうゆうこといわないで……恥かしいです……」 「ごめんなさい♪」 上凪さんはニコニコしながら次のパーツを取りに行った。 上凪さんは私を椅子に座らせると次にブーツを持ってきた。 「右足上げてもらえますか?」 「はい……」 ブーツは内側が革みたいになっていて、外側はスクール水着みたいな白いふわふわの生地で覆ってある。 ちょうど膝下あたりまであってそこをベルトでギュッと絞り固定する。 かなりピッタリと足にフィットするし、分厚いからすぐに蒸れてきた…… じめじめする……水虫になっちゃいそう…… 「次は手袋です。」 続いてミトンの手袋。 ブーツみたいに内側が革で、外は白のふわふわになっている。 手首のところに首に巻いているみたいなファーがついてる。 そのファーの中にゴムが入ってて手袋がスポッ!って取れ無いようになってる。 手の中もすぐに蒸れてきた…… これも……生地が厚い…… 手を握ったり閉じたりしてみる……ムギュムギュと音がする…… これで顔以外……私はアリスちゃんだ……あぅぅ!…… ティッシュが……もうビッショリになってる…… こんな調子じゃ……もたないよぉ…… 私は不安で一杯になってきた…… 今でさえこんな状態なのに、さらにマスクを被ってみんなの前に出なくちゃならない…… しかも外は炎天下……絶対に体力がもたないと思ってきた…… 私は顔を真っ赤にしながらビクビクと震えていた…… そんな私に気づいたのか、上凪さんは私の前にしゃがみ込み、私の両肩に手を置いた。 「ちょっとリラックスしましょっか?」 「へ?」 「大きく息をしてみてください。はい!すってーーはいて~~、すってーーはいて~~……」 私は目をつむり、上凪さんの合図とともに大きく深呼吸をする…… だんだん気持ちが落ち着いてきた…… 目を開けると、そこには優しく微笑んでいる上凪さんがいた…… 「あがっちゃったときは深呼吸が一番!それだけです♪」 「ありがとうございます……おかげで落ち着けました。」 「いえいえ!」 私ったら……年上なのに…… ちょっと恥かしくなってまた顔を赤らめた…… 上凪さんはニコニコしながら立ち上がり、もう一つのダンボール箱から婦警さんの服を取り出すと、 左の小指が使えないのにテキパキと着替えた。 半袖でミニスカートだからかなり涼しそう…… それから少したった。上凪さんは腕時計を見る…… 「45分……そろそろマスクつけましょっか?」 「は、はい!」 上凪さんがアリスちゃんのマスクとウィッグを持ってくる。 そして私の前にしゃがみ込み、マスクにウィッグを被せてどんな顔なのか見せてくれた。 私がはじめて着ぐるみをきたときのことを思い出した…… アリスちゃんはサキとは全然違う顔だった。もちろんうさみみが生えてる。 口を開けて元気に笑ってる。 目はちょっとキリっとしてて瞳がまっかっか……たぶんうさみみライダーだからだと思う…… 髪は黒のショート。ウィッグでうさみみの生えぎわ(?)が隠れるようになってる。 やんちゃで元気いっぱいな女の子って感じ。 上凪さんはウィッグを外し、マスクの説明をしてくれた。 「えっとまずは……呼吸穴から説明します。口の部分が開いててそこから息が出来ます。 布が貼ってあるので中の人の口は見えませんから安心してください。 口にしか穴が開いてませんからなるべく口で息した方がいいです。」 「?……はい。」 そっか……普通のマスクは猿轡なんてついてないんだ……よかった…… 「次は覗き穴です。目がサングラスになってますからそこから外が見えます。 でも視界が真っ赤になるし、小さいですから注意して下さいね。」 「はい、気をつけます。」 「最後にマスクの固定方法です。」 そういうと、上凪さんは頭頂部を支点にしてマスクを前後にパカッと開いた。 なんかこの光景も……見たことあるかも…… 「このマスク、あごひもで固定するんじゃなくて、マスクの横をこのパーツでがっちり固定するタイプのものなんです。 こうゆうのは普通、戦隊物のやつに使われるんですけど……」 そういいながらマスクを閉じて、手に持ったコの字型のパーツでマスクを閉じた。 やっぱり……サキと同じ固定方法だ……自分じゃ取れない…… それにしても……上凪さんすごく着ぐるみ詳しそう……そう言えばバイトで何回も着たことあるって言ってたっけ…… 「それと中にスポンジが入ってて、そのスポンジを着てる人の顔と密着させてマスクをずれないようにしてあります。 もともとが小顔設計なんでかなりきついと思います……頑張ってください!」 「はい!」 上凪さんはマイナスドライバーでマスクの固定パーツを取り、座っている私の頭の上にマスクをもってきた…… ドックン!ドックン!ドックン! やだ……また変な気分に……なってきちゃった…… 「それじゃあ被せますよ?」 「は、はい……」 マスクがどんどん目の前に降りてくくる…… さっきまで落ち着いてたのに、また心臓がドキドキしてきた…… これを被ったら……私はもう……アリスちゃんになっちゃう……んくぅ! そう考えながらまた感じちゃった…… それと同時に私の頭はマスクにサンドイッチされ、隙間をパーツで閉じられてウィッグを被らされた。 んん!……かなり……きつい……サキよりもきついかも…… こうして私はアリスちゃんになった……またあそこから蜜がでてくる…… 『はぅぅ!』 「ごめんなさい!どこか挟みましたか!」 『ち、違います!ちょっときつかったから……つい声が出ちゃって……』 「そうですか?よかった……」 だめ……変な声出しちゃ…… それに上凪さんに迷惑かけっぱなし…… 「ちょっと確認したいことがあるので立っていただけますか?」 『え?……はい……』 私は上凪さんに手をかりて立ちあがった。 あぅっ!……立ったりするとすると……股がちょっと擦られちゃう…… ……重い……肩こりそう…… うさみみがついてるからマスクが結構重かった。 上凪さんはアリスちゃんの衣装のチェックし、私の目の前で手をふった。 「見えますか?」 『はい、見えます。』 「次はその場で足ぶみしてください。なるべく手を大きく振ってくださいね!」 『わ、わかりました。』 言われた通りに足ぶみをする…… あぁん!……あそこが……ティッシュで……擦られちゃう…… それに……ノーブラだし……ふぅぅ!……乳首も…… ちゃんとつけとけばよかった…… 「マスクが重いからたまに俯いちゃう時があります!なるべく胸をピシッ!と張るように心掛けてみてください!」 『は、はい……ごめんなさい……』 うぅぅ……上凪さん……厳しい…… 目がちょっと怖い……あぅぅ!…… 私がアリスちゃんになってから上凪さんの態度がちょっと変わった気がする…… そんなことを思うと……また感じちゃう…… 「最後にポーズの確認です!私がアリスちゃんを最初に紹介する時のポーズをやってみてください!」 『えっと……このポーズですか?』 私は左手を腰に添え右手は敬礼、そして右足をちょっと前に出して踵だけを床につけた。 これがアリスちゃんの決めポーズらしい…… 「OKです!このポーズは握手会のときに何回もすると思うので、忘れないでくださいね!」 『はい……』 今日は午前中に安全教室をやって、お昼休みを挟んだ後に午後から握手会がある。 この炎天下の中だから、かなりハードなスケジュール…… 「あっ!子供たちの前では絶対に声を出さないでくださいね! みんな眞田さんのことをアリスちゃんだと思ってますから。 それとアリスちゃんは元気一杯な女の子ですから体の動きをかなり大げさにしてください。 それに正義の味方だから疲れてもぐったりしちゃだめです!子供たちが心配します!」 かなり大変そう……でも頑張んなくちゃ! 『はい!』 私は大きく頷き、胸をポン!と叩いて、任せて!のポーズをしてみせた。 「そうです!その調子でお願いします♪」 私がアリスちゃんになってから上凪さんがやっと笑ってくれた。 「まだ少し時間がありますね……私、おトイレに行ってきます。」 上凪さんは時計を見ながら、会議室を出て行った。 会議室にはアリスちゃんとなった私独りが残された。 自分の呼吸音がやけに大きく頭に響く…… それに私が吐いた息がマスクの中に留まって、あんまり外の空気が入ってこない……結構息苦しい…… 私は鏡の前に立ち、今の自分のカッコをあらためて見てみる…… まぎれもなくアリスちゃんだった…… ドックン!ドックン!ドックン! もう私……アリスちゃんなんだ…… やっぱりこの恰好……恥かしい…… お尻のラインがわかっちゃうし……前も……はぅぅ!…… どおしよ……まだ着たばっかりなのに…… 上凪さんと一緒だったから気がまぎれてたのかもしれない…… どんどん体がほてってくるし……脳がとけちゃいそう…… だめだと思ってても……感じちゃう…… 鏡の前でモジモジしてたら急に部屋のドアが開いた! だ、誰!! あわてて振り向く……そこにはかおりんが立っていた。 「そろそろ時間です……あっ!アリスちゃん!」 かおりんはアリスちゃんになった私に走って近寄ってきた。 「すごい!アニメで見たまんまだね!……それより……だいじょうぶ?苦しくない?」 『ちょっと苦しいけど……だいじょぶ。』 かおりんはアリスちゃんのふわふわ尻尾を触りながらちょっと顔を赤くした。 「かなり……エッチぽいね……」 上凪さんと同じこといわれた……マスクの中で顔が真っ赤になった…… 『あんまり見ないで……恥かしんだから……この恰好……』 「でも似合ってるよ♪……そういえば……上凪さんは?」 『今、おトイレにいってるの。』 そういった瞬間ドアが開き、上凪さんが入ってきた。 「あっ、岬さん!そろそろ時間ですか?」 「はい。私、先に行ってますから、準備できたら校庭にきてください。」 「わかりました!」 かおりんは部屋から出て行こうとしたけど、振り返って私の耳元でこう囁いた…… (着ぐるみ頑張ってね!) 私は大きく頷いた。 そしてかおりんは部屋から出て行った。 それから少し経つと、上凪さんが私の手をとった。 「そろそろ行きましょっか!」 私は大きく頷き、手を引っ張ってもらって会議室を出た。 部屋の外はむんむんしてる……すぐに肌タイが湿ってきた…… まだ学校の中なのに…… 上凪さんに手伝ってもらって階段を降りる。 衣装がきついしノーブラだから……歩く時よりも……敏感なところが擦られちゃう…… しかもティッシュでよけいに……刺激されちゃう…… んん!……やだ……グチョグチョ……染み出ちゃうよぉ…… 私のおつゆでティッシュがもうビッチョリになってた。 それに……どんどん奥に……入ってきちゃう…… やっとの思いで玄関に着くと、体中汗まみれになってた…… また胸がドキドキしてきた…… 暑いよぉ……でも外はもっと暑いんよね…… ……もうすぐ始まっちゃう……着ぐるみ着て……みんなの前に……あぅぅ!…… だめ……このままじゃ……おかしくなっちゃいそう…… 暑さのせいもあり、頭に血が昇ってぼぅっとしてくる…… こんな状況でも私は……感じちゃってた…… 『ハァ…ハァ……んっ!……ハァ…ハァ…ハァ……』 「眞田さん、肩の力を抜いてらく~にしてみてください。」 『え!……』 興奮して肩で息をしていた私に気づいたのか、上凪さんは後ろから私の背中をさすってくれた。 「はい!大きく深呼吸してくださ~い。」 『は、はい……すぅーーふぅ~~、すぅーーふぅ~~』 息を吐くと同時にあたまのもやもや感、体にこもった熱が出ていく気がした…… そして私は落ち着きを取り戻してきた…… すると上凪さんは私の前に立ち、私の胸に手を置いた。 「だいじょぶですよ!絶対うまくいきますって!」 そういい、ニコッと微笑んでくれた。 私はまた上凪さんに助けられた…… 『……すみません……私……迷惑かけっぱなしで……』 「いえいえ!……みんなが待ってます!行きましょう!」 『はい!』 こうして私たちは玄関を出て、みんなが待っている校庭へと向かった。 人形遊びEX(中後)
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【-グランド・フィナーレ-】 最終日。 入園が無料になり、乗り物も全て解放されメイプルランドは 数年ぶりの賑わいを見せていた。 『泣いても笑っても今日が最後!各自、悔いの残らないようにガンバルゾォーッ!』 ホット君が檄を飛ばし、キャラクター達が円陣を組む。 『メイプゥーーール!ふぁぃオーふぁぃオーふぁぃオーッ!』 「お前らどこの野球部だよ」と突っ込みが入りそうなくらい体育会系。 これは、ホット君が元高校球児だったせいだが、着ぐるみは体力勝負なので違和感はない。 朝、入り口に並ぶゲストを全員でお出迎えし 昼までは代わる代わる、グリーティング。 受け付けない胃袋に冷たい弁当を無理矢理流し込み 午後からは、吐きそうになりながらのパレード。 久しぶりに車庫から出したフロートに乗り込んで、必死に手を振る。 だが午後のグリーティング直前、妖精のミックスとアライ熊のシロップ。 それに兎のミルクが倒れた。 イベントを仕切るプロデューサーが夜のショーに合わせる為 三人を一時的にリタイアさせる。 当然のごとく、皺寄せは残りの四人にやってきた。 ホットが風船を配り、ケーキがキャンディを配り、メープルが握手をし 俺は子供をダッコして写真に写る。 四人とも、どうにか休憩時間まで生き延び、控え室に崩れ落ちる。 最後の出番まで後、三時間。 今の内に着ぐるみを開いて扇風機の風を当て 汗でグショグショになったタイツを洗濯機に放り込み、シャワーを浴びる。 立場上、最後にシャワーを浴びて控え室に戻ると テーブルに突っ伏しているTシャツ姿の先輩がいた。 「先輩…生きてるか?」 「うん…」顔を上げずに返事だけ聞こえてきた。 「後は、昨日のリハーサル通り行けば終わり…か」 「……」 (ん…?)最初グロッキー状態でテーブルに突っ伏しているのかと思っていたのだが どうも様子が違う。身体がかすかに震え嗚咽が漏れ出した。 「…先輩…泣いてんのか?」 突っ伏しながら頭を振り否定する。 「…なら良いんだけど、泣くならショーが終わってからにしてくれ。 その後なら、俺の汗臭い胸を貸してやるから」 ……いつもの反応がない。 やはり五年間、現場で頑張って来た彼女にとって、この遊園地は特別な思い入れがあるのだろう。 何か気の効いた事を言って慰めるべきなのだが 入ったばかりのぺーぺーに彼女の何が判るのか…? 結局、何も思い浮かばず、そっとしておく事にした。 「俺は、みんなが仮眠(ね)ている稽古部屋に行ってるから」 そう言って控え室から出る。 ドアを開ける間際、言い忘れていた事を思い出した。 「あ、先輩…このバイトに誘ってくれて、ありがとう」 「……」 「これでも本当に感謝してる。だから元気を出せって言うのはヘンだけど 俺は先輩のお陰で、立ち直れたから。先輩には、いつも元気でいて欲しい」 初めて素直に気持ちを表現出来た。 同時に言っている言葉のクサさに顔が赤くなる。 先輩が顔を上げたような気がしたが、恥かしいのでさっさと逃げ出す。 似合わない事はするもんじゃない…。 午後7時。森の広場に作られた特設ステージには 多くの観客が芝生に座りショーの開始を待っている。 開演まで、あと30分。 舞台の裏に立てられた巨大テントの中では、最後の打ち合わせが行われていた。 イベント会社から派遣された歌のお姉さん二人が入念にプログラムをチェックする。 着ぐるみ隊は全身タイツにジャージを着て、最後の練習をしていた。 「キャラクターのみなさん、そろそろスタンバイお願いしまぁーす」 スタッフの一人が顔を覗かせ、俺達に告げる。 いよいよ、最後だ。 飯も食ったし、タイツも新しい物に代えた。着ぐるみは、生乾きで気持ち悪いが問題ない。 「いよいよ、最後ね…」 着替えを手伝ってるさなか、ポツリと先輩が呟いた。 「うん。先輩の着替えを手伝うのもこれが最後だな…… ところで、俺がココに来る前、どうやって着替えてたんだ?」 前から疑問に思っていたのだが、離れにある倉庫には、いつも人がいない。 「べ、別にいいでしょ…そんな事…」 (…?) 何が恥かしいのか、さっさと面を被ってしまい、その表情を見る事は出来なかった。 『そんな事はいいから、さっさと着替えなさい』 先輩がいつもの口調に戻った。 さっきの涙を引き摺ってるかと思ったが、少し吹っ切れたみたいだ。 正直、俺はほっとした。 落ち込んだまま、最後の舞台に立つのでは、あまりに悲しい。 「開演5分前でぇーす!急いでくださーーーいっ!」 さっきのスタッフがまた、来て告げる。 『おぉーーいっ!バイトくぅーーーん!例のヤツ行くゾォーーーッ!』 声の方を見ると俺達以外のキャラクターが円陣を組んでいる。 (またかよ…) ケーキとバターが顔を見合わせる。きっと面の中では、お互い苦笑しているだろう。 『行くか?』 『うん♪』 【 -舞台と花火と素の二人- 】 7時30分開演。 舞台上には、メイプルランドのテーマ曲にあわせて オープニングのダンスを踊るキャラクター達。 それが、終わると同時に歌のお姉さんを迎え入れ、バラエティショーが始まる。 まずは、トークでお姉さんにイジられ 歌のコーナーでは、お姉さんが歌うアニメの主題歌や童謡にあわせ踊りまくる。 これまでの努力が実り、ダンスの息はピッタリ合っていた。 勿論プロのダンサーと比べれば、実に稚拙なモノだが 素人の寄せ集めにしては上出来だろう。 一回目の歌のコーナーが終わり、クイズ大会に移る。 まずは、ジャンケンマッチで参加者を絞り 生き残った者達をキャラクターが舞台に連れて来る。 クイズは〇×式で俺達の出番はないが、ゲストと一緒に考えてる仕草をしたり 正解した時は一緒に喜んだりで休む暇がない。 勝者に景品を渡してクイズ大会が終わると、再び歌のコーナーが始まった。 今度は、子供ウケしている流行の歌が中心だった。 たった一時間のステージなのに昼間よりハードな一時間。 暑さでフラフラになりながらも気分は、やたらと高揚している。 これが俗に言うランナーズハイだろうか? このままブッ通しで朝まで踊れそうな気がする。 それでも終わりの時は、やって来た。 もう一度メイプルランドのテーマ曲にあわせ最後のダンスを踊る。 全員揃ってターンを決めた後、中央に集まってポーズ。 寸前に打ち上がった花火が同時に開いた。 「みんな、今までありがとーーーーーっ!」 歌のお姉さんが手を振る。 俺達も、めいいっぱい振る。 客席には、鳴り止まない拍手。 夜空には花火が次々と打ち上がり、そのまま花火大会に雪崩れ込んだ。 9時20分。 30分の花火大会が終わり、余韻に浸っていたゲストもほとんど居なくなった。 しかし俺達の役目は、まだ終わらない。 ゲートの前に整列し、帰っていくゲストにお別れの挨拶をするキャラクター達。 そして遊園地スタッフ。 みんな涙ぐみながらゲートをくぐるゲストに手を振る。 不覚にも俺まで目が潤んできた。 あれだけ、汗をかいたのに涙は別腹らしい。 ケーキの方をチラリと見ると、あいつも必死に手を振っていた。 きっと面の中では、汗と涙と鼻水でグショグショになっているだろう。 やがて、本当の終演がやって来た。 10時ちょうど。 最後のゲストを送り出し、ゲートの灯が落ちる。 ゲート前には、最後のゲストを見送る直立不動の男性。 「みなさん!今まで本当に御疲れ様でしたっ!」 背広姿の男性がこちらを振り向き深ぶかと頭を下げた。 暗くてよく判らないが、多分ここの総責任者だろう。 直接見るのは、これが初めてだった。 スタッフ一同が拍手で応える。 あちこちから、すすり泣く声が面の中にも響いてくる。 号泣と言っていい、泣き方をしている女性スタッフも数人いた。 俺は、こんなにも涙腺が弱かっただろうか? (…つか、員数合せの臨時バイトが、なにスタッフ気取りで泣いてんだ?) 素直に感動している自分がいる。 そして、そいつを冷めた眼で見ている自分がいる。 やはり俺は、まだガキなのだと思う…。 一足遅れで倉庫の中に入ると、張り込んでいた?ホット君がそっと耳打ちして来た。 『バイト君も打ち上げ出るだろ?』 『あ、はい。お邪魔します』 これから、園内のレストランでお別れパーティーが行われる。 俺は車なのでアルコールはマズイが、いざとなったら車に泊まるつもりだ。 『まだ時間があるから、彼女慰めてやんなよ…』 『…え?』 『今、控え室で一人だから』 そう言いながら親指をグッと立て足早に姿を消す。 どうやら、お父さんチームは余計な気を効かせたらしい。 俺は溜息を付き控え室へ向う。 ノックもせずにドアを開けると着替えもせず椅子に座る先輩がいた。 『よっ、お疲れさま』 先輩は無反応だった。一度は取ろうとしたのだろう。 面の中からベルトが垂れ下がっている。 俺は無言で、面を抱えるように持ち上げた。 案の定、声を押し殺して泣く先輩の顔があった。 汗と涙と鼻水でグチャグチャになった顔。 今まで見た中で最高に汚い顔だった。 『先輩、顔がツッパリ食らった力士みたいになってるぞ』 「…わ゙ぅかっぁだわ゙ね゙!!」 鼻詰まりな声が部屋に響く。 『まぁ、それはともかく約束通り俺の汗臭い胸を貸すから存分に泣いてくれ』 「ゔわ゙ぁかっだ…」 そう言うと、毛むくじゃらの胸に顔を埋め泣き出した。 まさか本当に来るとは思わなかった…。 胸で泣く先輩に戸惑いながらも、そっと後から腕を回し抱きしめる。 『…なぁ、先輩。素の俺とバター君、どっちが好きだ?』 「バダーぐん…」即答されてしまった。 『…そっか…なら、仕方ないな…』 ここで《俺》と答えて、面を取りキスする流れを想定していたのだが 完全に出鼻を挫かれた。 『…ところで今、俺の被っている面を取ってくれると良い事があるんだが…』 「バダーぐんがい゙い゙…」 『…そうですか』 諦めの溜息を付く。 …が、不意に首の部分に先輩の手がモグリ込んで来た。 慣れた手付きで、顎のベルトを外すと、おもむろにオオカミの面を取り去った。 湯気が出そうなくらいの熱気と、共に俺の顔が露出する。 「…ヘンな゙かお゙」 「まぁな…」 俺の顔も、眼が真っ赤に腫れた酷いものだろう。 「…先輩も素敵に不細工だぞ」 「ゔん…」 お互いの顔を見詰め合う。 「ここは一つ、ブサイク同士キスでもしてみないか?」 未練がましくそんな事を言ってみる。カッコ悪い事この上ない。 だが先輩は、何も言わずゆっくりと、顔を近づけて来た。 お互い目をつぶっていたのは、ムードを出す為か。 はたまたブサイクな顔を見たくないからか…。 ともかく、俺のメルヘンな日々は、しょっぱいキスで幕を閉じた。 【 -八畳一間の夢の国- 】 あの日から1ヶ月。 俺は以前のように、印刷関係の仕事をしている。 万券数枚で買えそうな化石パソコンと共に 画像の調理とフォントの詰め合わせに頭を抱える毎日。 コイツは、ちょっとでも機嫌が悪いと保存する間もなく凍り付き ひとの労力をあっさり無駄にしてくれる。 もっとも、これは俺だけへの仕打ちと言う訳ではない。 その証拠に殺伐とした雰囲気の職場には、今日もヤニ臭い男達の怒号が響き渡る。 ここと比べると、あそこは本当に夢の国だった。 今になって、あの暑く苦しく汗臭い日々が恋しくてたまらない。 メイプルランドは解体が始まり順調に姿を消しつつある。 悲しいが、時が経ってゴミと落書きだらけの 心霊スポットに《されて》しまうよりはマシだ。 けど、あの緩やかな時間が流れていた場所が 更地に変わり果てた姿を見たら、きっと俺は泣くだろう。 現に、こうして想い出に浸っているだけでも涙目になっている。 あの夜以来、俺は涙もろくなってしまった。 少しは、大人になれたのかもしれない…。 先輩は、昔の仲間が所属しているアクションチームに入り 地方の遊園地に出張(でば)ってしまった。 そこで行われている着ぐるみショーはデパートの屋上や スーパーの駐車場でやる即席のものとは違い、セットまで組まれた特別なモノらしい。 きっと今頃は正義のヒロインとして ワイヤーに吊られながら地球を狙う悪と戦っているだろう。 お陰で《一緒に暮らそう計画》は、初っ端からコケた。 まぁタテマエとは言え、一緒に暮らす理由が就職活動だったから 仕事が見付かれば、そっちを優先するのは当然だが…。 こうもあっさり仕事の方を選ばれると、実に立場が無い…。 オマケにようやく見つけたアパートには、せまい部屋を更に狭くするダンボールの山。 中身は先輩が手当たり次第貰って来た、メイプルグッズの売れ残りだ。 (…ど~すんだよ、これ…) オークションで叩き売りたいが、そう言う訳にも行かない。 崩れないように祈りつつ、背中を丸めカップメンをすする。 気のせいか土手で飲んでた缶コーヒーと同じくらい、せつない味がした。 溜息を付きつつカレンダーの×印を見る。 公演期間が終わるまで後、一週間。 そうすればカップメンと菓子パンの日々が終わる。 たぶん終わる…。 (終わればいいなぁ…) 一週間後。 仕事が終わりアパートに帰宅すると ドアの真中に見覚えのあるプリクラが張ってあった。 顔を真っ赤にしながら、あわてて剥がし部屋に飛び込むと そこは、すっかり異世界になっていた。 部屋を占拠する大小様々なヌイグルミ。 キャラクターがプリントされたクッションが7個。 壁には3種類のタペストリーが掛けられ 計5個の壁掛けの時計と目覚まし時計が無駄に時を刻む。 そして極め付けは、部屋の真中に堂々と居座る着ぐるみ。 『おかえり~♪』 「……」 『びっくりした?』 「……」 俺は何から驚けば良いのか? 取り合えず、俺の私物の行方は知りたい気がする…。 『お腹空いてるでしょ?ケーキの手料理食べて♪』 テーブル代わりのダンボールには、皿にもられた山盛りクッキー。 「…いただきます」 もそもそとクッキーを頬張る。 『美味しい?』 「…前に無理矢理買わされたクッキーと同じ味がするんだが…」 『あら、ふしぎ♪』 「これが手料理なら、納豆の蓋あけるのも立派な手料理だな」 『じゃぁ、今度は納豆を開けておくね♪』 「………」 『………』 笑ったままの顔が反って、有無を言わせない威圧感を放っている…。 ここまでされるのに、心当たりが無い…事も無い。 「あの…この嫌がらせは、どこまで本気で、どこから冗談なんでしょうか?」 『冗談ってナニ?ケーキの事、好きって言ってくれたじゃない♪』 やっぱり、グリ終わりの控え室での事を根に持ってる。 冗談の通じない女性(ひと)だ…。 そう言えば、容姿を褒めた記憶が 一度も無いのも、関係しているかもしれない…。 しかし先輩は、この意趣返しの為にわざわざ着ぐるみを貰って来たのだろうか? 「って言うか、お前一人で着ぐるみ着れるぢゃん!何時も何時も人に手伝わせやがって!」 『ケーキはケーキだよ。中に人なんて居ないよ』 「『居ないよ』じゃねーっ!俺の荷物はどこだっ!ちゃんとしたメシ作れっ!」 『ふ~んふんふんふんふんふん♪…』 「シカトすんな、このリストラマスコットがっ!」 あさっての方を見ながら鼻歌を歌うケーキ。 この狭過ぎる夢の国にメイプルランドのテーマ曲が流れる。 そこには、幕が降りた筈の緩やかな時間が確かに流れていた。 【 -終わりー 】 上へ
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人の往来もない日陰で、それと出逢った。 雪だるまの着ぐるみ? 周りを見渡すが、イベントどころか店もない。 雪だるまはゆらゆらと揺れてる。 気になり近づいて頭を押してみた。 揺れが大きくなる。 下に重りが入っていて起き上がり小法師のようになっているようだ。 仕事で嫌なことがあり、この夏の暑さにもウンザリしていた俺は揺れる雪だるまの頭を力いっぱい殴った。 ”キャッ” 小さくではあるがどこからか声がした。 辺りを見渡すが人一人目当たらない。 ココにいるのは自分とこの雪だるまだけ。 雪だるまは全体がプールに浮かせて遊ぶフロートのように、ビニールに空気を入れて膨らませたモノであった。 今度は雪だるまの頭を掴み持ち上げてみる。 ”わっ” 今度も確かにこもった感じであったが声がした。 しかし周りに人はいない。 いるのは汗を流して立っている自分と持ち上げた雪だるまだけ。 雪だるまを一旦地面へと置くと、再び辺りを見渡し、人がいないこととこの雪だるまを運ぶための道具がないか探した。 目に入ったのは大きめのダンボール。 その間にも雪だるまは体を揺すりながら、逃亡を試みているようだったが、実際には数センチも移動できていなかった。 見つけたダンボールを取り雪だるまの元へと戻り、雪だるまをその中へ。 さらに上からもダンボールを被せ、雪だるまを見えなくした。 ダンボールの中で必死の抵抗をしているのだろう小さくダンボールに当たる音だけがしていた。 ダンボールを営業用のワンボックスカーに積み込むと自分の家と向かった。 ダンボールを自宅へと運び込む。 雪だるまの中身がどうなっているのか気になって仕方がない。 しかし、リビングに置かれた雪だるまをどう解体していいのか分からない。 自宅なのでゆっくりと雪だるまを一周し、様子を伺う。 屋外では分からなかったが、雪だるまの右手から呼吸するような音が聞こえる。 その呼吸音のする穴を発見した俺は、その穴を指で塞いでみた。 指が強く吸われ、次に温かい空気を感じる。 その動作が俺の指先で繰り返された後、雪だるまの下の部分から”うぅぅぅん”と苦しそうな声が聞こえてきた。 一旦、指を離してやると空気を必死に求め荒い呼吸が。 呼吸穴に指先を近づけ温かい空気を感じた直後、再び穴を塞ぐ。 呼吸が整わないところで、呼吸穴を塞がれたことにかなり焦ったようで、”んー!”という声と共に雪だるまは大きく揺れた。 いくら苦しくても俺に訴えることも、話すこともできない雪だるま。 必死に体を揺らして指を離してほしいと懇願していることが伝わったので呼吸をさせてやることにした。 雪だるまの右手から荒々しい呼吸音を聞きながら、雪だるまを再び調べる。 「あった!」思わず声が出た。 雪だるまの頭に両面テープで付けられていた小さな赤いバケツの下に、空気を注入する口を発見した。 空気注入口の栓を開けると膨らんでいた雪だるまから空気が抜け、同時に雪だるまのくびれ部分からファスナーが現れた。 そのファスナーは雪だるまのくびれに沿って丸く走っていた。 ファスナーを開き、空気の抜けた雪だるまの頭と胴体を切り離すと中からは、これまた雪だるまのような白い発泡スチロールの球体が現れた。 発泡スチロールの球体は初めから半分に割れており、空気で膨らんだ外側の雪だるまで押さえられているだけだったので、簡単に開くことができた。 中から出てきたのは両手足をまとめて縛られた状態で頭に袋を被せられたウルトラの母。 頭に被せられた袋からはチューブが伸び、雪だるまの右手へと繋がり雪だるまに閉じ込められたウルトラの母の呼吸を助けていた。 ウルトラの母は雪だるまの中で発泡スチロールに覆われ両手足をまとめあげられた状態で背中を下に手足を上にした状態で閉じ込められていた。 発泡スチロールを確認すると、底になる部分にはオモリが仕込まれていた。 さあ、雪だるまから出てきたウルトラの母をどうするか。 床に手足を縛ったまま、ウルトラの母は横たわり背中のファスナーをこちらに向けている。 俺はファスナーに手をかけた。 後頭部からお尻の辺りまで続くファスナーを開けていく。 ウルトラの母は少し抵抗を見せるが手足を縛られた状態では、できる抵抗もたかが知れていた。 ゆっくりと開かれたウルトラの母の中からはゴムの臭いと共に熱気が噴き出してきた。 中から現れたのは予想していたTシャツを着た女性の背中ではなく、赤いゴムのような背中。 その背中にはファスナーはなくツルりとしていて光沢がある。 その背中に手を触れるとかなりの熱を感じる。そして背中を舐めるように触るとウルトラの母がビクッと動いた。 手にはゴムの感触しかないのだが、その下に生き物の温かみを感じ変な興奮を覚えた。 ウルトラの母の背中のファスナーを丸めるようにし開口部を大きく拡げる。 ウルトラの母の着ぐるみの内側もまた赤いゴム製であったが、先ほど触れたゴムの背中よりもゴムは厚く、生き物の温かみは感じられなかった。 少し手こずりながらも、その内容物を引き出す。 手足は縛ったままなので、下半身はお尻と太ももそれに胴体と二の腕までは引き出すことはできたが、頭はすんなりとは引き出せなかった。 汗の流れる額を腕で拭い、頭を後ろへ反らすようにして頭を引き出す。 この着ぐるみの中の女性の顔見たい一心で。 ところが出てきたのは頭までも赤いゴムで覆われた女性。 女性と分かるのは赤いゴムで覆われていても小柄で肩幅が狭く、胸には2つの大きな膨らみがある。 そして細くくびれておりきれいな張りのあるお尻。 しかし顔はのっぺらぼうで、鼻の穴辺りから短いチューブが2本出ているだけだった。 蝉が蛹から成虫へ脱皮する途中のような状態で床に転がる女性。 呼吸が苦しかったことが見て分かるくらい、体を上下させ呼吸を繰り返す。 鼻の2本のチューブからも”ヒューヒュー”という 音が聞こえ響く。 女性を覆う赤いゴムにはファスナーなどは全くなくどうやって着たのだろと考えながら、女性の体ラインに沿って人差し指を滑らせる。 体に触れられて、こそばゆいのか女性はくねくねと体を動かした。 その指が胸の膨らみに達すると5本の指で、大きな乳房を鷲掴みにする。 一瞬、呼吸が止まり吐息が聞こえてきた。 鷲掴みにした手は乳房の表面を撫でるように動くと、手のひらに固い出っ張りを感じる。 「こんなに苦しい状況なのに、興奮しているのか?変態だなぁ」 そういって、固くなった乳首を指先でギュッと摘まんでやると、「あぁぁぁ!」という声が漏れてきた。 気分の乗ってきた俺は赤いゴムに覆われ、手足を縛られウルトラの母から体だけ外に出ているこの女性を攻め始める。 縛られているため、足を閉じている太ももの間に右手を突っ込むが、太ももはしっかりと閉じられて開かない。 左手で張りのある形のいいお尻を平手打ちすると、「うぅぅぅ!」という声と共に固く閉じられた太ももが緩んだ。 その隙をついて右手を差し込む。 赤いゴムで覆われた女性の秘部は固く隆起している。 2つの隆起した割れ目を今度は優しく撫でる。 その割れ目は俺の指を受け入れる。 驚いたことに割れ目の先もゴムで覆われていた。 つまり、穴の中まで袋状のゴムで覆われていた。 穴の中へと指を深く差し込み、そして抜く。 差し込む時も抜く時も赤いゴムで覆われた女性はビクッと体を震わせて反応した。 指はなかなかの深さまで入る。 再び指を穴の中へ入れ、中を掻き回すように動かしていると、”くちゅくちゅ”と卑猥な音を立て始める。 そしてその指の動きを徐々に速めていく。 縛られた手がギュッと握られ、快感で声が洩れないように堪えているのがよく分かる。 しかし、その指の動きは激しさを増し、穴に襲いかかる。 次第に赤いゴムで覆われた女性から声が漏れ始める。 「あぁぁぁ、ダメ。ダメ、やめて、イッちゃう、ダメ、ダメ、逝くぅぅぅぅぅ!」 そのまま、逝ってしまったようで、体を小刻みに震わせながら、鼻の2本のチューブから荒い呼吸を続ける。 目の前で起きた出来事で、俺はかなり興奮していた。 無性に自分のブツを挿入したくなり、手足を縛っていたロープを解こうと試みた。 しかし、堅く縛られて全く外れない。 その時、部屋のチャイムが鳴った。 「はい!」出てみると、大男が立っていた。 「お時間です」 俺はガックリと頭をうな垂れる。 そして大男を玄関へと引き入れる。 実は雪だるまにあったのは偶然ではなかった。 それはスマートフォンに飛び込んできたラインがきっかけだった。 着ぐるみに入ることが好きな女性を派遣してくれるサービスの案内だった。 怪しさから、そのラインは開かずにネットで先に検索をかけた結果、同様のサービスがあることを確認できた。 またこのサービスが利用できるのは、ラインが来た本人のみと限定されていた。 ホームページの書き込みから、大丈夫であることを確認してから申し込んだのだ。 色々と面倒なアンケートに答えた後、顧客に合う着ぐるみを派遣し、サービスが気に入れば最高1万円の報酬を着ぐるみの中に入れて返却すればよいとなっていた。 もちろん、気に入らなければそれに応じた金額を着ぐるみの中に入れる。 今は初回キャンペーンで、そうなっているとあった。 俺は部屋の中に入ると、赤いゴムを纏った女性をウルトラの母の着ぐるみへと戻す。 そして、発泡スチロールの雪だるまへとウルトラの母を詰める。 楽しませてもらったので、1万円札と共に。 次に空気の抜けた雪だるまのフロートを被せようとした時、男が口を挟む。 「後はこちらでやります」 そういうと持って来たカバンの中から、ラップを取り出し雪だるまが割れないように器用にラップを巻き、その上から黒いビニールテープでグルグル巻きにした。 大男の仕事とは思えないほどの手際の良さに呆気に取られていたが、気づけば大男は肩に黒い雪だるまを担ぎ、「ご利用ありがとうございました」の言葉を残して去っていった。 もう一度、サービスを利用したいと思い、ラインからURLを開こうとしたが、すでに無効になっていた。